★FPGAには 5 つの機能

FPGAに必要な最低限な機能は,
「信号入力」「信号出力」「データ処理」「データ保持」「データ転送」です
それぞれの機能がいかに高速に動作するか,どのくらい大量のデータを処理して転送できるかでFPGAのグレードは決定します。
FPGA の場合、データ処理自体はユーザーデザインに依存してしまいますが、データ処理ファンクションを実現するために、 どのような機能エレメント、集積度および速度性能を FPGA が持っているかが重要です。
また、データ処理機構はハードウェアで構成する以外にも、 FPGA に CPU を実装してソフトウェア処理する手法も可能です。

FPGA にはそれぞれのファンクションを使いやすくするためのさまざまな工夫が盛り込まれています。


■コネクティビティ

多くのアプリケーションで重要視されているのが「SERDES( Serializer Deserializer )」です。
これは 10 / 40 / 100G イーサネット、 PCI ExpressR、 OC-48 、 XAUI 、 SRIO および HDSDI 等々のシリアル信号を入出力する インターフェイス規格を実現するのに必要な信号の受け口になります。

■メモリインターフェイス

画像処理や信号処理系のアプリケーションでは大量のデータを外部メモリとの間で高速にやりとりしなくてはいけません。
FPGAにおいても様々なタイプのメモリとインターフェイスするための IP モジュールを生成するツールを使用して, インターフェイス回路の設計が可能です。

■デジタル信号処理

高速動作するデジタルフィルタを設計する際には多くの乗算器が必要になります。
FPGA には DSP スライスと呼ばれる「乗算累積器 ( Multiplier Accumulator )」が多数埋め込まれています。
IP 生成ツールを用いて DSP スライスを有効活用した高速デジタルフィルタが容易に設計できます。
また、一般のデジタル演算、たとえば「高速フーリエ変換( FFT)」 などにも最適です。


■プロセッサソリューション

航空宇宙,ワイヤードとワイヤレス通信,オーディオや放送機器,産業機器,民生機器などの, 広範なアプリケーションに対応するパフォーマンスとカスタマイズ機能を提供します。
EDK( イーディーケー: Embedded Design Kit )開発ツールも用意されており,多数のペリフェラル IP を使って, ハードウェア処理とソフトウェア処理を組み合わせた高速で柔軟な組み込みシステムアプリケーションを構築できます。

さまざまなアプリケーションの開発をされる際, ユーザーが「差別化に向けた設計」に専念できるようにこのような環境を提供します。